取扱説明書の挿絵(テクニカルイラスト)について
テクニカルイラストは取扱説明書に載っている操作方法や組み立て方を説明するシンプルなイラストのことです。
カタログやホームページなどで製品の機能や特徴を分かりやすく説明するのにも用いられます。
説明書や組立図などは白黒の線画で描かれることが多く、カタログなどではカラーを使いリアルに仕上げます。
また、現在では3DCGでの表現もテクニカルイラストの一部になりつつあります。
主に大小の工業製品(航空機から自動車、ロボット、部品まで)、建物(パース画)などのイラストになりますが、
説明のために人物やキャラクターを描くこともあります。
特に手を描くことはテクニカルイラストレーターには必須となります。
テクニカルイラストはデザイン的発想とかオリジナル要素などはできるだけ排除し、統一された技法の元に同一のタッチで描くことが求められます。
例えば製品マニュアルで1冊に100点のイラストが必要な場合、複数人で対応しますが皆それぞれのイラストタッチで
描いてしまうと分かりにくく見にくいものとなってしまいます。
そのため規格を定めタッチを合わせて作成する必要があります。
個人のイラストレーターに依頼すればそういった心配はありませんが、大規模なマニュアルでは対応できません。
そういった大量生産はテクニカルイラスト会社に依頼すべきでしょう。
・テクニカルイラストを依頼する
テクニカルイラストは最小の単位(1コマの手順イラスト)1点あたり2,500円~3,750円くらいで制作されます。(弊社の場合)
制作方法は、写真を下絵にトレース、3DCADの画像キャプチャのトレース、図面から作図等があります。
難易度は右に行くほど高くなり製作費も上がっていきます。
完成製品がある場合は写真から作成することが一般的です。
最近では設計段階で3DCADを作り活用する企業が増えてきました。
弊社ではホームページからフォームにてご依頼を受け制作、納品までネットで完結することができます。
※ご要望があれば対面でのご依頼もお受けできます。
テクニカルイラストを発注される場合、お客様にてどのようなイラストを依頼するか指示原稿を作っていただくと
スムーズに仕事が進みます。修正コストも抑えられますのでお勧めです。
・テクニカルイラスト依頼時にご用意いただくもの
・イラスト指示原稿
・作成してほしいアングルの製品写真(アングルを変えて描くのはコストアップ要因になります)
・提供可能なものなら現物を貸し出す(撮影を任せる)
・3DCADデータ(3DCADデータから制作する場合。事前に提供データのフォーマットを確認すること)
制作期間は点数にもよりますが2~30点程度なら1週間となります。