取扱説明書やパーツカタログ、各種マニュアルに掲載されるテクニカルイラストの制作方法を紹介します。
テクニカルイラストは掲載するマニュアルによって作図法が異なります。
1. 取扱説明書 自動車や家電、工具、機械など操作を説明するイラストは透視投影図(写真で撮ったようなアングル)。
2. 家具やDIY製品など組立を説明するイラストは平行投影法(アイソメトリック図法など)
3. 修理用マニュアル 分解図などは平行投影法、手順は透視投影図。
4. パーツカタログ 部品構成図(分解図)は平行投影法(主にアイソメトリック図法)
取説や修理用マニュアルなどの手順図は製品(現物)がある場合は描きたいイメージで写真を撮影しそれを下絵にしてアドビイラストレーターなどのソフトウェアでトレースして作成します。
製品がない場合で3DCADモデルがある場合、3Dモデルを透視投影のアングルでスクリーンショットを撮りそれをトレースする方法もあります。最近ではCADで設計し、3DCADモデルを活用されている企業が多いのでこのパターンが増えています。また、3DCADソフトでイラストの描き出しができる機能があるものがあり、描き出したイラストを修正、仕上げする場合もあります。
資料が2D図面しかない場合は平行投影法(アイソメトリック)で描きますが複雑なものになるとイラストレーターの技量が必要となり、制作時間もかかります。
パーツカタログや分解図などは図面か3DCADモデルから制作します。
前者は図面から形状を取り厚み(高さ)を付けて描いていきます。
現在は3Dモデルを平行投影アングルでキャプチャしトレースするかイラスト描き出し機能で制作することが多いです。
3DCADモデルの活用から線画イラストをやめて画像キャプチャをそのまま掲載する事例も増えてきており弊社でもそれに対応しております。(XVL STUDIO使用)
弊社では線画イラストから画像キャプチャまで様々なテクニカルイラストに対応していますのでお気軽にご相談ください。
関連記事