昨今、テクニカルイラストの制作現場でもAIを利用できないか皆知恵を絞っている。

当然、そのまま生成AIイラストの利用は現状この業界ではできない。

撮影した写真やCADのキャプチャデータを生成AIに放り込めば、それなりのイラストは作成できてしまう。

これでいいと言うクライアントも中には出てくるかもしれないが、著作権や情報漏洩、正確性やメンテナンス性など問題もあるので大手メーカーなどは使用不可というところもある。

ここは今後AIの進化で近いうちに解決していくことだろう。

ところで現時点でのAI活用である。

これまでテクニカルイラスト制作の見積りは、経験のある担当者が図面や写真、用途を確認し、作業工数を想定した上で個別に算出する必要があった。

内容によって作業量が大きく変わるため、見積りには一定の時間を要するのが一般的だった。

弊社でも見積りは属人化されており、経験のあるスタッフが一日見積り作業にかかりきりということもあった。

そこで、ここをAIに代替させようということになった。

参考画像をもとにAIが制作難易度を解析し、その場で概算費用を提示するAI自動見積りを営業ツールとして作ることにした。

画像をアップロードするだけで、構造の複雑さや部品点数、表現の難易度などをもとに工数を算出し、数秒で金額の目安を提示する仕組みだ。

従来は担当者の経験に依存していた見積り工程を、一定の基準で自動化できる点が特徴だ。

始めは営業ツールとして内部での活用を考えていたが、ウェブに見積りDXツールとして公開しテクニカルイラスト制作プラットフォームとした。

今回の取り組みは、制作工程そのものではなく、周辺業務の効率化にAIを利用した1例となるだろう。

このようにAIによる業務支援は設計や翻訳などの分野でも進んでおり、今後は見積りや進行管理といった領域にも広がっていくとみられる。

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