世間でイラストの仕事をしていると言うと小説の挿絵やソーシャルゲームのカードイラスト、漫画やイラストやを想像されるかもしれません。
そういった人々が思い描くイラストレーターの仕事とは別に、世の中で良く目にしているイラストがあります。
それは「取扱説明書」のイラストです。製品の使い方を白黒の地味な線で描いたイラストを「テクニカルイラスト」と言います。
テクニカルイラストは主に線画で描かれ、使用者に製品の使用方法が伝わりやすいように工夫されています。
このようなテクニカルイラストを日々描いているのがテクニカルイラストレーターです。
小規模な取扱説明書ならば5~20点ほど、大規模なものになると数千点(自動車など)のテクニカルイラストを描きます。
描き方は主にパソコンのイラストソフト「アドビイラストレーター」を使い、写真を下絵にして描く「写真トレース」や図面を元にアイソメトリック図法(立体図を描くための図法)で描く方法があります。
最近では3DCADデータで描きたいアングルの画像を作ってトレースすることもあります。
トレースというと、ただなぞっているだけでイラストレーターと言えるのかと思われがちですが、形をきれいに拾ってわかりやすい絵にするには経験とセンスが必要です。弊社では基本採用時に絵心を重視しています。
イラストを描く仕事をしたい人はぜひ「テクニカルイラスト」も候補の一つにしてみてはいかがでしょうか。
関連記事
テクニカルイラストレーターになるには?そもそもテクニカルイラストって何?