テクニカルイラスト制作会社にとってパーツカタログのテクニカルイラストは一大事業の一つです。(でした)
パーツカタログとは、製品の部品発注に使われるマニュアルで部品の分解図と部品リストで構成されています。
その部品の分解図はテクニカルイラストで描かれ、昔は図面や現物からアイソメトリック図法などで手描きで作成していました。
その後、編集のデジタル化(DTP)が始まり、マッキントッシュ(マック)、アドビイラストレーター(イラスト描画ソフト)の登場で
テクニカルイラストのデジタル化が進みました。手描き職人の多くがデジタル化の波に飲まれ廃業、転職していきました。
それから10年後今度はパーツカタログの3DCAD活用の波がやってきます。設計が2Dから3DCADになっていったのに合わせてパソコンの高性能化によって3DCADソフトが一般でも実用レベルになりました。
パーツカタログは3DCADから描きだした画像をトレースしてテクニカルイラストにする作業へと変わっていきます。
図面から立体図を描くという図法の技術はいらなくなりアドビイラストレーターでのトレース作業が中心になりました。それでもまだテクニカルイラストを描くという仕事はかろうじて残っていました。最近までは。
現在はと言うと3DCADから描きだした画像(キャプチャ画像)そのものをレイアウトしてパーツカタログのイラストとすることが主流になりつつあります。テクニカルイラストを描くという仕事そのものがなくなってしまったのです。
そのためパーツカタログの分解図は3DCADのオペレーター的な仕事となりました。(すべてではありませんが)
これまでデジタルに対応していったテクニカルイラストレーターの仕事は激減しているのが現状です。
ただ悲観することばかりではありません。3DCADによるイラスト化の仕事はこれから益々増えていきます。
弊社では3DCAD(XVL STUDIO)を導入して、現在の需要に応えて参ります。
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