取扱説明書に使うテクニカルイラスト作成の際に用意するべき素材(資料)とは。
取説に使われているテクニカルイラストはページによって描き方が変わってきます。
(※取説すべてに当てはまるわけではありません)
表紙 実際に製品を目で見た様子のイラスト(パースのあるイラスト)透視投影図、写真トレース
分解図 部品が宙に浮いたようなイラスト 平行投影図(アイソメトリック図など) 図面から作図や3DCAD等からトレース
操作手順、注意点 実際の操作目線(写真トレース、画像トレース)
主に上記3パターンになります。用意できる材料によっては作成しやすさが変わってきます。
上記では図面から立体作図をおこなってイラストを作るのが一番難易度が高くなります。
写真トレースは難易度は下がりますが、素材を用意する際に撮影者に技術が求められる場合があり注意が必要です。
写真の良し悪しでイラストの出来が左右されるからです。現物を制作側に提供できる場合は撮影込みで依頼できます。
3DCADを材料にした場合はCADの機能でDXFなどで描きだし、そのまま線画を用いる方法がありますが、線が汚かったり潰れたり、曲線がカクカクになったりとそのまま使えないことがあるので修正に時間がかかる場合があります。
その場合、3DCADを画像で撮ってトレースする手法がとられますが、コストはそれなりにかかります。
また3DCADデータが用意できてもイラスト会社側がそのデータを読めるかどうかの確認が必要です。
このように、それぞれ一長一短がありますので見積りを取る際は用意する素材、イラストの描き方に注意しましょう。
素材による難易度 低い 3DCAD(イラスト会社側が使える場合)→写真(撮影に注意。現物提供できれば撮影を任せることも可能)→図面 高い
イラスト描画手法の難易度 低い 写真トレース(画像トレース)→図面から平行透視図(アイソメトリック図等)→図面から透視投影 高い
素材として3DCADが用意でき、トレースで作成してもらうのが一番低コストでイラストの完成度も高くなります。