テクニカルイラストレーションの変遷

取扱説明書などで操作方法の手順を示す線で描かれているイラストのことを線画と言います。写真では情報が多く見にくいため線画にすることでわかりやすく説明できます。その線画のことを「テクニカルイラストレーション(テクニカルイラスト)」と言います。ひと昔前はイラストレーターがロットリングペン(製図用万年筆)と楕円定規を使って手描きで描いていました。

30年前くらいにアップルコンピューターのマッキントッシュとアドビ イラストレーターがテクニカルイラスト業界にも導入され始めパソコンでイラストを描くことが当たり前になっていきました。当時マックはパソコン界のポルシェと呼ばれひじょうに高価で一般には知られておらずグラフィックデザイン業界で人気でした。

しばらくマックとイラレ時代が続きましたが機械メーカーがCAD(3D)を活用しようという動きがでてテクニカルイラストをCADデータから作成できるソフトが開発されます。現在ではCADデータから線画や画像データを描き出すことができるようになってきました。工業系のテクニカルイラストはCADイラストに移行しつつあります。

30年前は職人芸だったものが現在ではパソコンが使えれば技術がなくてもテクニカルイラストを作成できる時代になってきました。

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